一緒に考えましょう・・・

IT総合プロデューサーの小幡忠信です。日常目にして、耳にして感じた社会での出来事や話題・疑問について、ITだけの枠にこだわらず多岐に渡る分野において意見や感想など発信していきたいと思います。

2013年6月28日金曜日

やるせない気持

ツバメの子供もこんなに大きくなった。


少子化が進むなか、一方で幼い命が失われてゆく。
やるせない気持ちでいっぱいになった。
「最後におなかいっぱい食べさせられなくて、ごめんね」メモが残され大阪のマンションで母子2人が遺体で見つかった。3歳の息子と28歳の母親だ。
室内には食べ物はなく、食塩があったのみ。電気やガスも止められていたという。

今回の出張は、久しぶりに横浜に宿泊した。

いつも事件が起こってから防ぐことが出来なかったのだろうかという声を聞く。はかなく、むなしい。
少子化が進み現在出生率1.4となった。
人口の減少・高齢化が進んでいることから改善が急がれている。
なお更に”この世に生を受けた”子供たちを社会全体で育ててあげる義務があるといってよいだろう。
またその為には子育ての制度をもっともっと充実さ
せねばならないのだ。
児童手当・児童扶養手当などの充実や母子家庭に
対する資金貸付等の制度はもちろんの事、インフラが揃っても運用・サポートがついてこなければならないだろう。

道端に咲く野草。ここにも命が・・・・

一番大切なのは “隣は何をする人ぞ”ではなく
“周り住民への目配り”が必要なのだろうと思う。
ひょっとしたら隣人がDV被害者かもしれない。
行政にも頼れず、家族にも頼れない。ひっそりと生活している人がいるかも知れない。
少なくとも行政に頼るだけでなく“隣で親子が餓死することにならないよう”事故を未然に防ぐためわれわれ一人一人がやらねばならないことがある筈だと思う。

“弱者に優しい社会づくり”の原点はそういう事
なのだろう。
“危険にさらされている子供がすぐ隣にいる”
決して他人事ではない。



2013年6月26日水曜日

世界遺産

新幹線からの富士山アルバムから”ここ一番!”



大阪-東京の出張で撮り続けた”富士山”。
今日はその一部をご披露する機会を得た。

ユネスコで22日「富士山」が世界文化遺産に正式決定した。国内で17件目という。
Fujiyama”で親しまれた富士山が今頃認められたことがむしろ不思議に感じたくらいだ。
正式登録名は「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」
日本最高峰として古くから民間の信仰の対象と
なり、浮世絵などの題材として内外の芸術思想にも影響を与えてきた点が評価されたそうだ。


毎日富士山が望める”こんな家”に住めたら幸せ。

ユネスコが人類共通の遺跡や自然などを資産として認め世界遺産にするという制度が1972年に制定され沢山の世界遺産が誕生している。良いことだ。

「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」があり、
日本では法隆寺地域など12件の「文化遺産」と
屋久島など4件の「自然遺産」が登録済である。


雲間から少し顔をだした”富士”これも良い!

世界遺産に登録されると地元には観光客増加など経済効果が大きい。が遺産を適切に保護することが義務付けられていることも忘れてはなるまい。

本来の制度の趣旨はむしろ景観の「保護」にある。
紛争や自然災害により世界遺産としての認定を取り消されることもあるのだ。
むしろ指定されたこれからが大変であって地元に限らず我々日本人が制度の趣旨を忘れずに自然を守る決意と行動が問われることになるだろう。

この景色も好き。トンネルを抜けてすぐに広がる景観。


三保の松原からの景色がテレビに映った。
確かに浮世絵などに描かれたこの場所からの情景は、富士山には欠かせない絶景の一つだ。

だがテレビに映った“浮世絵にある白砂青松”の
砂浜には“生活ごみ”が散乱しているのだ。
テトラポットの不自然な不調和さは戴けたものではない。
これを機に、自然をもう一度見直す良い機会と
なり“自然の美しさを取り戻す”一歩になることを願うのである。
アルバムの景観はまだまだある。これからも楽しみだ。

東京―大阪出張のたびに“日替わりの富士山”を
カメラに収めて久しい。
以前収録した富士山を回顧しながらその美しさに
暫く酔いしれた。
これからも新幹線での行き来がまた楽しみの一つとなった。




2013年6月23日日曜日

人類はどこから

ウォーキング途中、梅雨の晴れ間に咲き誇る”あじざい”

ドクターストップがかかり暫くジョギングを控えていたが昨日土曜日から再開。
無理をせず、少しずつ慣らしてゆきたいと思う。
10年近く、暑い日も寒い日もお構いなしに走っていたが、いい機会だと思いオーバーホールに余念がない。
何よりアルコールの量を控えたことが一番の収穫。
この調子で”がぶ飲み”から””たしなみ”の世界に変身を遂げたいと思うがはてはて。

暫くぶりのジョギングに伸びてきて目に優しい”緑”

”起源”という言葉には響きがある。
宇宙の誕生、地球の誕生、そして人類の誕生。
そこには果てしない”ロマンの世界”に人を引きずり込んでゆく魅力がある。
ロマンを科学で証明してゆく“学問”があって、
気の遠くなる“時間”をかけて解き明かしてゆく。そんな研究が今日もどこかでされているのだろう。

道端の草木も、梅雨に洗われて元気。

“身近なロマン”として自分のルーツは一体どこの誰だろうと興味を持ち始めたのは最近だ。
が遥かにスケールのでかいことを生涯の仕事として研究してきた人たちがいて“ロマン”が“事実”として証されてきている。
人類学・地球学等々永い年月で、一代では解決できないことを次の世代に引き継ぎながら解明していくひとたち。頭が下がる思いだ。
特にここ数十年というのはIT技術の進歩により多くの事が短い期間で解明されてきた。

梅雨には草花が合える。みな急に元気だ。

“人類遥かなる旅路”。NHKのドキュメント番組を見た。
その中では東アフリカが人類の故郷でそこから人類が地球上に分散していったことが解明されてきている。今IT技術やDNAの分析等の結果である。
“先人たち”の立てた仮説が科学で証明されようとしているのだ。

顔、姿かたち、ことばの違う多くの人類が実は
東アフリカがルーツであるという事実を知って驚きである。
と同時に、”アダムとイブ”の神話に象徴される人類の誕生の“ロマン”は証明されることもなく“永遠”であってほしいともおもうのである。

“人類のルーツは一つ”。
争いのない世界を夢見るのは万人の想いだが、なぜかこの世では争いが絶えない。
今も世界のどこがでいがみ合っているのだ。



2013年6月16日日曜日

タックスヘイブン

タックスヘイブンの国”モナコ” 翔泳社提供


“タックスヘイブン”我々には縁のない響きだ。
スイスやバージン諸島、モナコなど“租税回避地”を指し、税金が免除されるか著しく軽減される国や地域のことで、世界中の富裕層が資産の
運用や保管場所として利用している。
外国企業に対する法人税等が軽減され秘密保持が固く守られているのだ。


その為最近ではオリンパス事件のように資金を迂回させて”綺麗なお金”(清浄金)に見せかけるような犯罪の温床にもなってきた。
今では世界の貿易取引の6割程度が租税負担の軽減を目的にタックスヘイブンを中継しているとも言われている。

だが、世界金融危機を境に状況は一変した。
20首脳会議(金融サミット)で、タックスヘイブンが脱税の温床として批判され、規制強化が打ち出されたのだ。

これまで顧客情報の守秘義務を頑として守ってきたタックスヘイブンだが、脱税などの温床として他国政府からの要請があれば顧客情報を開示するとの方針を打ち出した。
日本政府も当事者の金融情報調査依頼が可能となる租税条約の締結をタックスへイブンとの間で急いでいる。

 長年放置されてきたタックスヘイブンの規制が強まった背景には、
  今回の金融危機発生の一因としてリスクの高い金融商品の開発がタックスヘイブンを介していた。
  また不況の到来で財政難に陥った各国政府が税収確保のために脱税を食い止める動きが働いた。

だがタックスヘイブンと呼ばれる地域は、小国や島国が多く、資源国でも工業国でもないことから今回の規制強化の影響は決して小さくない。
また利用してきた先進国企業にとっても増税は受け入れがたく反発も大きい。
規制強化がどこまで進むかが注目されるところだ。





2013年6月9日日曜日

ネット選挙

すっかり歳とったけれど愛しい家族には変わらない。

いよいよ、7月に参議院選挙が行われる。
初めてのネット選挙の解禁だ。
期待と不安のなか各党とも対策に大わらわである。
これまでは選挙期間中HPの更新やSNS(ソーシャルネットワーク)等の利用が禁止されていたがそれが解禁になるからだ。
これらを如何にうまく活用して得票に結びつけるかについて未経験の事であり”興味”と”不安”が
交叉している。
今までの支持者とのつながりはアナログの世界。
これはこれで重要だ。
言わばその”アナログの支持者”に”ネットの支持者”をどう獲得して得票を増やすかで戦々恐々なのだろう。


品川駅前にある水続刊での”いるかショー”

弊社にもある議員団からネット選挙についてアドバイスを求められている。制度が変われば”新しいITニーズ”が生まれるものだと実感している。

今回の参議院”ネット選挙”が単にHPの更新やSNSの情報発信だけに留まるのではなく、市民同士や候補者がネットを通じて意見や議論を交わすことが重要で、選挙民はより多くの情報を得ることが
できて候補者を選ぶことができる。
素晴らしいことだとおもう。


”ネット選挙の意義”はネットの双方向性を政治に生かすことである。
ただそれを実現するための土壌は今の政治社会には育っていない。が目指すべき”選挙の在り方”
してしっかり支えていかなければならない。
突き詰めてゆけば“代議制”と“直接民主主義”との壁にぶつかってゆくのかもしれないネット選挙。
今回の審判は重要な意味合いがある。
興味あることだ。

2013年6月3日月曜日

”からだ”の再生力

品川の水族館で子供に戻った。いろんな動物がいるものだ。


トカゲは尻尾を切られても元通り再生されることはよく知られている。
特定の動物には“再生芽”というのが出来て再生
するのだそうだ。

だが人間には残念ながら再生芽はないという。
その代り人間は臓器が損傷しても別の臓器がその
機能を分担するという。
失われたからだの一部の機能を、脳の他の部分で
補うことができるということが医学の進歩で判ってきたのだ。
例えば胃を全摘出しても、腸が胃の役割を担って
くるというわけだ。
右脳左脳のどちらかが機能しなくなった時でも、
片方が失われた機能を分担するということが出来ることが判ってきた。

品川駅前にこんな涼しい場所があるんだ。

以前TVで医学リハビリテーションの分野が非常に進化して今まで絶望的といわれた機能回復が格段に進んできたという現場を紹介していた。
17歳の少年が脳梗塞で倒れ、右脳に出血が激しく体温を維持する機能だけを残して摘出する手術を
選択した。
一生寝たきりになるリスクが大きかったが、結果
CI療法のリハビリにより左脳が右脳の役割を分担、左半身が奇跡的に機能回復を果たしたという。

CI療法とはConstraint induced movement therapyの略で、脳卒中後のリハビリを科学的に集中訓練することのようだ。
科学の進歩で、右脳と左脳がどのように活性化されているかを見ることが出来、治療を大きく変えることが出来たのだ。
つまり失われた左手の機能を復活させるために
“使える右手を徹底的に使わないようにし
”左手を使う訓練を繰り返し”行なったことが
機能回復につながった訳だ。

不思議なくらいの顔立ち。

人はいろんな苦難に立ち向かうことがある。
決して諦めずに“絶対に克服するんだ”という
希望の火を消さない“ことが新しい道を開く
最大の武器であることを教えられた。

京都大学病院の先生が”脳リハビリ第3段階”
である“自宅リハビリ”を如何に楽しく続けられるかを研究されている。
そして私たちは、“その研究に共鳴”し開発の
お手伝いをしている。
“人に優しい仕事”に“共鳴”したのだ。
“先生の成功”が沢山の患者に“福音”をもたらすことを夢見ている。